日本の技術導入から始まり、カプサイシンの強烈な刺激と「鍋文化」へと結実した独自の発展史。
一人当たりのインスタントラーメン年間消費量、世界トップクラス。
韓国におけるラーメン(ラミョン)とは、店舗で食べるものではなく「インスタント」を指します。
1963年、韓国初のインスタントラーメン「三養ラーメン」が誕生しました。これは、食糧難を乗り越えるために日清食品の明星食品から無償で技術提供(設備の導入と作り方の指導)を受けたことが始まりです。
当初は日本のチキンラーメンに近い「鶏ガラ醤油味」でしたが、当時の韓国人の味覚には合わず、のちに大改造されることになります。
韓国ラーメンの歴史を変えたのが、1986年に農心(ノンシム)が発売した「辛ラーメン」です。
スープのベースを韓国のポピュラーなスープ料理に合わせて「牛骨エキス」と「椎茸・牛肉の旨味」に変更し、そこにたっぷりの唐辛子(カプサイシン)を投入。この「強烈な辛さと牛骨の旨味」のコンビネーションが、現在に至る韓国ラーメンの世界的なスタンダード(K-FOODの象徴)を決定づけました。
日本のインスタントラーメンがお湯を「注ぐ」ことを前提に麺が細く設計されているのに対し、韓国のラーメンは鍋でグツグツ「煮込む」ことを前提としています。
インスタントを通じた独自の辛味進化を遂げた韓国。
一方、台湾では独自のスパイスと歴史的背景が「牛肉麺」を生み出しました。