「拉麺(ラーメン)」の語源と、小麦粉を劇的に変化させた「鹹水(かんすい)」の発見。
日本のラーメンのルーツは、間違いなく中国大陸にあります。
しかし、中国の伝統的な麺料理と日本のラーメンは、決定的に異なる進化を遂げました。
「拉(ラー)」は中国語で「引っ張る」という意味です。つまり「拉麺」とは、包丁で切るのではなく、生地を職人が手で何度も引っ張って細長く伸ばしていく「手延べ麺」のことを指します。
代表的なものが中国西北部の蘭州で食べられる「蘭州牛肉麺」です。
中国の麺づくりにおける最大のブレイクスルーが「かんすい」の発見です。内モンゴル特産の炭酸ナトリウムを主成分とするアルカリ塩水溶液を、小麦粉に混ぜて練ることで以下の化学的変化が起きます。
中国の麺料理が日本に根付いたプロセスは大きく2つのルートがあります。
明治時代、長崎の華僑(陳平順など)が、安価で栄養価の高い中国人留学生向けの料理として考案。豚骨と鶏ガラベースの白湯スープに、かんすい(唐灰汁)を使った太麺と大量の具材を煮込むスタイルです。
横浜中華街の「南京そば」を持ち込み、1910年に浅草「来々軒」が日本人向けに醤油ベースのスープ(和食の技術)に合わせて提供したのが、現在の醤油ラーメン(中華そば)の起源です。
中国で生まれた「麺」の技術は、日本で独自の「スープ」と出会いました。
では、お隣の韓国ではどのような進化を遂げたのでしょうか。