ラーメンをシステムとして理解するための専門用語を学術的に解説します。
※あいうえお順
生麺(ベータデンプン)を熱湯で茹でることで、水分を吸収しデンプンが糊状の柔らかい状態(アルファデンプン)に変化すること。麺が「茹で上がる」という物理的プロセスそのものを指す。時間が経つと水分が移動し再び硬くなる現象を「ベータ化(老化・麺が伸びる)」という。
本来混ざり合わない「水(スープ)」と「油(豚の脂)」が、骨髄から溶け出したゼラチンなどを乳化剤として結びつき、白濁したトロリとした状態になること。豚骨白湯や鶏白湯のコクの正体。
スープの味を決定づける調味液。醤油、塩、味噌などをベースに旨味(アミノ酸)を加えたもの。「スープ(出汁)」がラーメンの骨格なら、「かえし」は顔立ちを決める。
小麦粉に対して混ぜる水(かんすい等の水溶液)の割合。30%以下の「低加水麺」はスープを吸いやすくプツンとした食感。35%以上の「多加水麺」はツルツル・モチモチとした食感になる。
炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを主成分とするアルカリ塩水溶液。小麦粉に加えることで、小麦のフラボノイド色素がアルカリと反応して黄色くなり、タンパク質が変性して特有の強い弾力(コシ)と風味を生む。うどんとラーメンを分ける最大の要因。
スープを沸騰させず、弱火から中火で静かに煮出すことで、脂分を分離させ抽出した透明なスープのこと。繊細で奥深い奥行きを持つ。
煮干しを限界まで大量に使用し、スープがコンクリートのように灰色でドロドロになった超濃厚煮干しラーメンの総称。苦味やエグ味すらも旨味として昇華させるフリーク向けの一杯。
主に二郎系ラーメンにおいて用いられる技術・食べる際の手法。丼の底にある「麺」を引っ張り出し、上に山盛りになっている「野菜」と上下を入れ替えること。麺がスープを吸って伸びるのを防ぎ、同時に野菜にスープの味を染み込ませる効果がある。
骨やガラを強火で長時間(ガンガンと)沸騰させ続け、溶け出したゼラチン質と脂を強制的に乳化(エマルジョン)させた白濁スープのこと。濃厚なコクと唇にまとわりつくパンチが特徴。
化学調味料(うま味調味料・アミノ酸等)を一切使用せずに作られたラーメンのこと。素材そのものが持つイノシン酸やグルタミン酸を掛け合わせることで、自然の旨味を最大限に抽出する高度な技術と多大なコスト(大量の材料)を要する。