🧩 ステップ1|企画書テンプレート(汎用構成)
📘 企画書テンプレート
1. 表紙
- 企画名
- 作成日
- 作成者(所属・氏名)
- バージョン / 機密区分(社外秘・社内用など)
2. 企画概要
- 目的(なぜこの企画を立ち上げるのか)
- 背景(現状・課題・市場動向・行政方針など)
- コンセプト(一言で言うと?)
- 想定ターゲット(誰のための企画か)
3. 目標と成果指標(KPI)
- 定量目標(数値で測定可能な指標)
- 定性目標(ブランド・顧客満足度など)
- 成果の見える化(ダッシュボード・報告形式)
4. 企画内容(具体的な提案)
- 実施内容(ステップ・プロセス)
- サービス / プロダクトの概要
- 開発・運営体制(関係者・役割)
- 期間・スケジュール(フェーズごと)
- 想定課題と対策
5. 市場・競合分析
- 市場規模・成長性
- 顧客ニーズの整理
- 競合比較表
- 差別化ポイント(USP)
6. 成果と波及効果
- 社会的・経済的インパクト
- 中長期的な展開(拡張・横展開の可能性)
- 持続可能性(運営・財務・人材)
7. 収支計画
- 初期費用(開発・導入・人件費)
- 維持費(運用・サーバー・広告など)
- 収益計画・ROI(投資回収)
- 収支シミュレーション(1年・3年)
8. 体制・スケジュール
- 推進体制(組織図・パートナー)
- 進行スケジュール(ガントチャート形式)
- リスクと管理体制
9. まとめ・期待効果
- 実現したい未来像(ビジョン)
- 関係者へのメッセージ
- 今後のアクション(承認・検討事項)
10. 添付資料(任意)
- 関連データ・統計資料
- 参考URL・出典
- 補足図表・設計書・ワイヤーフレームなど
⚙️ ステップ2|生成用プロンプト(AI向け)
下記のプロンプトを使用すれば、ChatGPT / GPT-5などで即座に企画書を生成できます。
🪄 企画書生成プロンプト
あなたはプロのビジネスプランナーです。
次の条件に基づいて、正式な「企画書」を作成してください。
【目的】
{{ここに目的を記載}}
【テーマ】
{{企画のタイトル・テーマ}}
【前提・背景】
{{現状や課題、背景情報を記載}}
【ターゲット】
{{想定する顧客や利用者像}}
【想定アウトプット】
{{製品・サービス・イベントなど企画の成果物を記載}}
【トーン・形式】
- 構成は「企画書テンプレート(表紙〜まとめ)」に準拠
- 専門家向けにロジカルかつ具体的に
- Markdown形式で段落と見出しを整理
- 数値・事例・比較表などを積極的に使用
出力フォーマット:
1. 企画名
2. 概要
3. 背景と課題
4. 目的と目標(KPI含む)
5. 企画内容(ステップ・体制・スケジュール)
6. 市場・競合分析
7. 成果・波及効果
8. 収支・リスク管理
9. まとめ
一般的なプロジェクトでも、AI・システム開発・まちづくり・ビジネス企画のいずれでも、最初の出発点は「企画立案」です。
企画立案は「何を、なぜ、誰のために、どう実現するか」を定義する段階であり、プロジェクトの成功を左右します。
🧭 プロジェクト全体の基本フェーズ構成
| フェーズ | 主な目的 | 主要成果物 |
|---|---|---|
| ① 企画立案(Planning) | なぜやるのか・何を実現するのかを明確化 | 企画書・コンセプト・目的定義・成果目標(KPI) |
| ② 要件定義(Definition) | 実現のために必要な機能・条件・体制を整理 | 要件定義書・スコープ定義・ロードマップ |
| ③ 設計(Design) | システム・UI・業務フローなどを設計 | 設計書・画面モック・データモデル |
| ④ 開発・制作(Development) | 実際の実装・制作・構築 | ソースコード・プロトタイプ・検証環境 |
| ⑤ テスト・評価(Testing) | 品質確認と改善 | テスト報告書・品質チェックリスト |
| ⑥ 運用・改善(Operation) | 実運用とPDCA改善 | 運用マニュアル・レポート・改善提案書 |
🪄 フェーズ①「企画立案」でやるべきこと
| ステップ | 内容 | 成果物 |
|---|---|---|
| 1. 現状分析 | 市場・課題・利用者・内部リソースを調査 | SWOT分析・課題リスト |
| 2. 目的設定 | この企画で達成したい最終目標を定義 | 目的・ゴール文書 |
| 3. コンセプト策定 | 何を実現する企画かを一言で伝える | コンセプト文 |
| 4. 対象・価値提案 | 誰に・どんな価値を提供するか | ペルソナ設定・バリュープロポジション |
| 5. 実施方針 | どう進めるか(戦略・期間・体制) | 企画書(全体像) |
| 6. 成果指標設定 | 成功をどう測るか | KPI/KGI定義書 |
📘 企画立案の成果物:企画書の位置づけ
- 企画書はプロジェクトの**“設計図の前の地図”**にあたります。
- 設計書が「どう作るか」を示すのに対し、企画書は「なぜ作るのか、何を目指すのか」を定義し、この企画自体の必要性や価値を見出します。
- 承認・資金調達・チーム形成・行政協議などの際の共通認識の軸になります。
プロジェクト管理システムの開発企画を例に、具体化していく。「プロジェクト管理システムの開発企画」は、システム化の王道テーマであり、要件定義・体制・運用改善までを網羅的に説明できる理想の例題になります。
以下に、汎用フロー(前回提示)を踏まえた 実践例(プロジェクト管理システム開発企画) を、完全な企画立案ドキュメント形式でまとめます。
📘 プロジェクト管理システム開発企画書
― 汎用的なシステム化フローの実例 ―
第1章 企画立案フェーズ(Concept & Planning)
1-1. 目的
社内または複数チームで進行する案件・開発・タスクの進捗を一元管理し、情報の属人化・進捗遅延・タスク漏れを防止するための「統合型プロジェクト管理システム」を構築する。
1-2. 背景
- 各部門・開発チームごとに独自の管理スタイルで管理されている。Baklogやスプレッドシートなどで行っており、情報の重複・更新漏れが多発している。
- 工数の見積もりや実績集計が人手依存で、経営層がリアルタイムに進捗を把握できない。
- チャットやメールでの報告が多く、課題のトレーサビリティが確保できない。
- タスクの大きさが人による。進捗が正しく反映されていない。
→ 目的: プロジェクト管理の「可視化」「共通化」「効率化」を実現する。できるかぎりの省力化で効率よく利用できるようにする。
1-3. コンセプト
「すべてのプロジェクトを“見える化”し、進捗と課題を共有できる共通プラットフォーム」というのは当然のこととし、
・進捗報告の省力化と報告反映短縮
・WBSからのタスク生成と担当者自動配分
・事前調査要のタスクの自動洗い出しと開始位置の自動配置
1-4. 目標(KPI)
| 指標 | 現状 | 目標値 |
|---|---|---|
| 月次の進捗報告工数 | 15時間/月 | 2時間以下 |
| タスク漏れ率 | 8% | 1%以下 |
| プロジェクト納期遵守率 | 70% | 95%以上 |