Visual Studio Code バージョン 1.118 (2026年4月リリース) のアップデート内容をまとめました。
今回のアップデートの目玉は、Copilotエージェントの利便性向上と、GitHubの従量課金制(2026年6月開始)を見据えたトークン利用効率の最適化です。
🚀 注目のハイライト
1. Copilot CLI のリモート制御 (Experimental)
外出先からでも、進行中のCopilot CLIセッションを GitHub.com やモバイルアプリから監視・操作できるようになりました。
- メリット: 長時間のタスクで承認待ちが発生しても、デスクに戻る必要がありません。
- 設定:
github.copilot.chat.cli.remote.enabledを ON にし、/remote onで開始。
2. VS Code Agents アプリ (Insiders版)
VS Code Insiders と並行して動作する、エージェント専用環境が登場しました。
- Claudeエージェント: Claude 3.5/4.5 (想定) などのモデルをエージェントとして利用可能。
- Webクライアント: ブラウザから
insiders.vscode.dev/agentsを通じてアクセス可能。
3. セマンティック検索の全ユーザー解放
リポジトリが GitHub や ADO (Azure DevOps) でなくても、コードの「意味」で検索できるようになりました。
- 「authentication」という単語がなくても、「login」や「OAuth」に関連するコードを賢く探し出します。
💰 トークン効率の改善 (コスト削減)
GitHub の使用量ベースの請求(2026年6月〜)に向け、AIの消費トークンを抑える仕組みが多数導入されました。
| 機能 | 内容 | 効果 |
| Prompt Caching | プロンプトやツール情報をキャッシュ。 | Anthropicモデル等で約10倍の効率化。 |
| Tool Search Tool | 必要なツールだけをオンデマンドで読み込む。 | トークン使用量を**最大20%**削減。 |
| Agentic Search/Execution | 検索やコマンド実行を安価な小型モデルに委託。 | メインモデルの負担を減らしコストを最適化。 |
🛠️ 開発体験とパフォーマンス
TypeScript 7.0 Beta 対応
ネイティブコードで書き直された TypeScript 7 への対応が進んでいます。
- 高速化: 型チェックの時間が従来の 60秒から約10秒 へと大幅に短縮されました。
- 利用には「TypeScript Native preview」拡張機能が必要です。
Chronicle (履歴分析)
過去のチャット履歴をローカルの SQLite データベースに保存し、分析できる新機能です。
/chronicle:standup: 過去24時間の活動からスタンドアップ用レポートを生成。/chronicle:tips: 過去7日間の履歴から、プロンプト改善のアドバイスを表示。
Webview の高速化
動画などの巨大なローカルリソースを読み込む際、メモリに一括で読み込むのではなくストリーミングで処理するようになり、動作が軽快になりました。
🔒 セキュリティと組織管理
- Git Co-author: Copilot が変更を加えた際、自動的に Git の共同作者として記録されるようになりました。
- サンドボックスの強化:
$HOMEディレクトリへの読み取り権限が厳格化され、必要なパス以外へのアクセスが制限されます。 - 企業ポリシー: 特定の GitHub 組織に所属しているユーザーのみ AI 機能を有効にする設定が追加されました。