クラウドネイティブ(Cloud Native)

2026年05月13日

クラウドネイティブ(Cloud Native)とは、単に「クラウド上でシステムを動かす」ことではなく、「クラウドの利点(柔軟性、スケーラビリティ、耐障害性)を最大限に引き出すことを前提として設計・構築された状態」を指します。

クラウドネイティブ・コンピューティング・ファンデーション(CNCF)という団体によって定義されており、主に以下の4つの技術的要素が柱となっています。


1. クラウドネイティブを支える4つの柱

  • マイクロサービス (Microservices)
    • システムを巨大な一つの塊(モノリス)で作るのではなく、小さな機能単位(サービス)に分割して開発します。これにより、特定の機能だけのアップデートや拡張が容易になります。
  • コンテナ (Containers)
    • Dockerなどの技術を使い、アプリの実行に必要な環境をパッケージ化します。どこでも同じように動作するため、開発から本番への移行がスムーズになります。
  • サーバーレス / マネージドサービス
    • サーバーのOS管理やパッチ当てなどを自分で行わず、AWS LambdaやRDSなどのクラウド側のサービスに任せます。これにより、開発者は「コードを書くこと」に集中できます。
  • CI/CD と自動化
    • テストやデプロイ、インフラの構築(IaC)を自動化します。これにより、素早いリリースと高い品質を両立します。

2. 「クラウドネイティブ」と「クラウド寄り(クラウド対応)」の違い

よく混同されますが、以下の違いがあります。

項目クラウド対応 (Cloud Ready)クラウドネイティブ (Cloud Native)
構築手法既存のサーバーをそのままクラウドに乗せる (リフト&シフト)クラウドで動かすために設計を最適化する
拡張性サーバーを増やすのに時間がかかる負荷に応じて瞬時に自動増減する
障害対応サーバーが壊れたら手動で復旧壊れたら自動で破棄され、新しいものが立ち上がる

3. なぜ今、クラウドネイティブなのか?

現代のビジネスでは「スピード」「変化への対応力」が求められます。

  • コストの最適化: 使った分だけ払う仕組みを最大限に活かせる。
  • 高速なリリース: 1日に何度も新機能をリリースすることが可能になる。
  • 高い信頼性: 一部のサービスが故障しても、システム全体が止まらない。

今回の案件で「クラウドネイティブな視点」が求められているのは、単に「AWSを使える」だけでなく、「AWSの機能をフルに活用して、いかに止まらず、変化に強いシステムを構築できるか」という設計思想が重要視されているためです。

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