人間は、体があるからこそ、何かを習得する時に、覚えがはやいというところがあります。
単に脳を効率よく働かせるというレベルを超えて、私たちの脳は身体を通したフィードバックがある時、最も強烈に、そして速く学習するようにできています。
AIはいまのところ体がないじゃないかと言いますが
そんなのすぐに、というかもう形にはなりつつあり、
そこから学習するようになってきています。
センサー付きでデータを収集しているものはそれを学習データにして改善していけるわけですよ。
自動運転の車もそんなものですよ。
認知科学の用語で身体化認知(Embodied Cognition)
[1] なぜ身体があることで習得が早まるのか?
身体を動かすと、そこには五感(触覚、平衡感覚、筋肉の緊張など)が反応して、脳にとっては「無機質な情報」だったものが、
「感情」や「感覚」が動いた出来事の中から
それって生存に必要な重要情報ですね判断されてエピソード記憶として定着する。
あたまだけの知識より
身体を通した経験は圧倒的に定着が早くなります。
[2] 脳の「ミラーニューロン」の活用
人間には、他人の動きを見るだけで自分の脳内でも同じように回路が発火する「ミラーニューロン」があります。
身体を実際に動かせる(身体感覚がある)人は、他人の手本を見た時に「自分の身体ならどう動くか」を脳内でシミュレーションできるため、技術の吸収スピードが桁違いに速くなります。
[3] 試行錯誤のサイクル(フィードバック)
身体を使う学習には、必ず失敗が伴います。
「今の角度だとバランスを崩した」もうすこし角度をかえてみよう
「この力加減だと音が濁った」もうすこし力をぬいてみよう
この「予測 → 実行 → 誤差の修正」というループがリアルタイムで高速回転することで、脳内の神経ネットワークが急速に組み替えられていきます。
身体性を活かした学習のヒント
もし新しいことを最短で習得したいなら身体を巻き込む手法が有効です。
音読・ジェスチャー: 暗記ものは、歩きながら、あるいは手振りを交えながら行う。わたしは家の中でも一日中ぐるぐる歩きながら呪文をとなえています。
教えるフリをする: 誰かに説明するように身振り手振りで話すと、脳が出力モードになり定着率が上がります。
現場に足を運ぶ: 知識に関連する場所に実際に行くことで、空間認知と共に記憶を強化します。人や場所、環境にひもづけられたらまずは忘れない。
こういったことを共有することも定着する1つです。